一度相撲部屋に遊びにおいでといわれていて ある日、阿武松部屋を訪れました。
おかみさんは先輩の奥村久子プロで以前から親しくさせていただいていました。
親方には初めてお目にかかったのですが、ずっと前から知り合いのような感覚でした。
病気のことはご存知で、一度会って話がしたい・・・と思っていらっしゃったみたいです。
これからどうなるのか?どうしていいのかわからず足踏みし迷っていた私に、親方の話はスッと胸に入ってきたのです。
親方は、現役時に怪我などでたいへん辛い想いをされていたのですが、でもそれに負けない強い精神力を持って土俵に上がっていらっしゃったんだなぁと親方のお話に聞き入り、私は感銘を受けました。
「中溝君、骨髄移植を受けたほうがいいと思うよ。俺が保証してやる!絶対大丈夫だ。絶対治る!現代の医学は日進月歩で進んでいる。今の医学を信じろよ。なぁ〜、ゴルフやりたいんだろ!命かけてたゴルフなんだろ!やりたかったらちゃんと治療してからでも遅くないぞ!これから医学を信じ、また自分自身を信じたら病気を克服できるよ。治ったらまたゴルフできるようになるじゃないか!。神様はこれからもっと力を与えてくれるよ。ゴルフしたいんだろ!!」
親方は移植を決意できなかった私の背中を押してくれたのです。
何故か、涙が溢れて止まりませんでした。
踏ん切りがつきました。胸につかえていたものが取れ、すがすがしい気分になり、「よし!移植をしよう!命をかけた人生の大勝負だ!」とこの時に決意できたのです。
早く移植を受けたほうがいい・・・と友達や周りの方々にいくら言われても、わかってはいたけれど、けっして首を立てに振れなかったのに・・・。
人生の良い流れに導かれたような、平成9年7月28日でした。